みどりの歯科クリニック

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伝説の花たち

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【連載27】伝説の花たち 5.まとめ

【連載27】では、伝説の花たちの代表として、ワスレナグサのお話しをしました。

皆さまには、愛と強く結びついたこの花に、興味を持って頂ければ幸いです。

みどりの歯科クリニックは、これからも皆様と共に歩んで行きたいと思っております。
どうぞお気軽にお立ち寄りのうえ、ご遠慮なくご相談下さいますようお願い致します。

 

2019-06-16 12:00:00

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【連載27】伝説の花たち 4.ワスレナグサ:愛の象徴


古くから、ヨーロッパ大陸ではワスレナグサの花を、「私を忘れないで(Forget me not)」と呼んでいました。
そして、この花は芸術や文学、さらには日常生活のなかでも、重要な役割を果たして来ました。

ひたむきな愛の象徴
右上図は、16世紀初めに活躍したドイツの画家、ハンス・フォン・クルムバッハの絵画です(*1)。
題名は「花輪を作る女」。窓辺に座った女性が、ワスレナグサで花輪を作っています。

頭上の細長いリボンには、' Ich pint mit "vergis mein nit"' の文字が見えます。
" "内の独語(古語)文が、英語の"forget me not"に相当する花の名前です。

女性のひたむきな愛を、ワスレナグサの花で表現したのが、この絵画です。

さて、この作品は絵が両面に描かれており、「花輪を作る女」は裏面です。
そして、表面には「若い男の肖像」が描かれています。

裏面の女性のひたむきな愛は、表面の若い男に向けられていたのです。

バレンタインのメッセンジャー
時は流れて19世紀、大英帝国の黄金期と言われる、ビクトリア女王時代のことです。
この時代、バレンタインを祝う行事が大変盛んになり、多くの人々がカードを贈り合いました。

そこで大活躍したのが、「愛」のメッセンジャーとしてのワスレナグサ(青色)でした。
数え切れないほどのワスレナグサが、バレンタイン・カードに乗って愛する人に届けられました。

(注記)
(*1) The Metropolitan Museum of Art: (Home Page)/Art/The Met Collection/ Portrait of a Young Man; (reverse) Girl Making a Garland, ca.1508.
 




 

2019-06-09 12:00:00

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【連載27】伝説の花たち 3.ワスレナグサ:神が花たちに名前をつける


旧約聖書(創世記)によると、天地創造の第3日目、神は大地を作り、海が生まれ、地に植物を生えさせました。

神が花たちに名前をつけたのは、恐らくその後のことでしょう。
ここでは、その際のワスレナグサにまつわる伝説をご紹介しましょう。

ドイツに伝わるお話
その昔、神は花たちに名前をつけようと考え、ありとあらゆる花を呼び集めました。
そして、一つ一つの花に名前をつけていき、遂に、残るは大変小さな花一つになりました。

ところが、その時です。
神は、そこから立ち去るかのように、花たちに背を向けたのです。

一つ残された小さな花は、慌(あわ)てて大声で叫びました。
「おお神よ! 私を忘れないで(forget-me-not !)。」

すると神は答えました。
「それがお前の名前だ。」

こうして、その小さな花の名前は、『私を忘れないで!』に決まったのです。

キリスト教の伝説
神はエデンの園を作ると、その楽園をくまなく歩いて、一つ一つの花に名前をつけました。
そして、「自分の名前を忘れないように。」 と言い聞かせました。

花たちは誰もが神に深く感謝し、与えられた名前を復唱しました。
そして、いよいよ神が立ち去ろうとした時のことです。

一つの小さく愛らしい花が、恥ずかしそうに、こう言ったのです。
「おお神よ!でも、私の名前は何というのですか?」

神は、その花のあまりの忘れっぽさに、あきれてしまいました。
それでも神は微笑みを浮かべながら、答えました。

「以前、私もあなたを忘れたことだし、これからは、二度と忘れない名前をあげます。
そう、あなたの名前は "forget-me-not"、つまり『私を忘れないで』です。」

 




 

2019-06-02 12:00:00

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【連載27】伝説の花たち 2.ワスレナグサ:騎士と貴婦人のロマンス


元祖はドイツかフランスか?
ワスレナグサ(勿忘草)と言う名前は、その英名 "forget-me-not"に由来します。
しかしそれも英語固有の名ではなく、その元祖はドイツともフランスとも言われます。

それらの国には、 "forget-me-not"の由来を示すお話が残っています。
語り伝えられる中で、そのお話は幾つものバージョンを生みました。

ここでは、ドイツに古くから伝わるお話の一例をご紹介しましょう。

騎士と貴婦人のロマンス
時代は中世、若い騎士とその恋人が、ドナウ川沿いの小道を散歩していました。
恋人が水辺を見下ろすと、川べりに小さな青い花が咲いています。

彼女はその花に魅了され、可憐な美しさに見とれていました。
するとその花は、水かさが増した川の流れに、押し流されそうになりました。

これを見た騎士は、花を救おうと川べりに駆け下りました。
そして川に身を乗り出すようにして、しっかりと花を握りしめました。

ところが彼は、鎧(よろい)の重さに引きずられ、激流に飲み込まれてしまいます。
水中に沈みかけながら、彼は握りしめた花を、彼女に向けて投げ上げました。

そして最後に、こう叫んだのです。
"Vergiss mein nicht ! (私を忘れないで!)"

それ以来ドイツでは、この叫びがそのまま花の名前になりました。
そして、このお話が英国に伝わると、その英訳 "forget-me-not" が、この花の英名になりました。
 




 

2019-05-26 12:00:00

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【連載27】伝説の花たち 1.ワスレナグサ:どんな花?


私を忘れないで!
ワスレナグサ(勿忘草) と言う名は、明治時代に川上らが英名 "forget-me-not" の直訳、として紹介したことから始まりました(*1)。

そこでは、「口語調の命令文」だった英名が、たった一語「勿忘草」に集約されました。
そのため、「珍しいうえに親しみやすい」英名の特徴が、失われたようにも感じられます。

「私を忘れないで!」などと名付けていたら、この花はもっと人気者になれたかも知れません。

ワスレナグサ属
ワスレナグサは、ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称です。

その属名"Myosotis"は、ギリシャ語の"myos(鼠)"と"otis(耳)"を合成した語です。
細長く軟毛に覆われた葉が、「鼠の耳」のように見えることに由来します。

日本の代表的な種
ワスレナグサ属は全世界に約70種類が分布し、日本でも数種が見られます。

第1はエゾムラサキ(M. sylvatica)、唯一の日本在来種で、北海道と長野県に自生しています。

第2はノハラワスレナグサ(M. alpestris)、明治時代に初めて日本に渡来したワスレナグサ属の外来種です。

第3はシンワスレナグサ(M. scorpioides)、西欧産の基本種です。
その名は、枝上に並ぶ花の列(花序)が、サソリ(scorpion)の尾のように、曲がっていることを示します。

これまで、上記第3の和名は属名と同じワスレナグサでしたが、最近は「シン(真)」を冠して他種と明確に区別しています。

一方、園芸業界では、上記第1、2 およびその交配種を、ワスレナグサと呼んでいます。

分布・形態・花の形状・色など
ワスレナグサは、野生化して北海道、本州、四国に広く分布しています。
日当たりと水はけが良い湿地を好み、耐寒性に優れるも、暑さに弱いのが特徴です。

多年生植物の宿根草ですが、日本では夏の暑さに耐えられないため、一年生植物として扱われます。

花期は3~5月、色は青、ピンク、白、黄色などで、直径1cm以下の小さな5弁の花を、数多く咲かせます。

(注記)
(*1) 川上滝弥,森広(1910):花 第5版, 裳華房,明治43年11月, (初版は,明治35年(1902年)).


 





 

2019-05-19 12:00:00

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