みどりの歯科クリニック

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ギリシャ神話とスイセン

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 8.まとめ

【連載35】では、ギリシャ神話とスイセンのお話しをしました。
皆さまには、神話の世界やスイセンの花に興味を持って頂ければ幸いです。

みどりの歯科クリニックは、これからも皆様と共に歩んで行きたいと思っております。 どうぞお気軽にお立ち寄りのうえ、ご遠慮なくご相談下さいますようお願い致します。

 

2020-10-04 08:00:00

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 7.スイセンの花が咲く


体力、活力、そして容姿も衰える
もはやナルキッソスの色白の肌には、血色の良い若々しさもありません(*1)。
体力や活力も衰え、乙女たちに愛され続けた容姿さえも、魅力を失っていました。

まぶしく輝いた目を閉じる
やがて彼は疲れ果て、新緑の若草上に頭を横たえました。
そして、自らの美しさに魅せられて酔いしれ、まぶしく輝いたあの目を閉じたのでした。

水の精霊たちが嘆く
ナルキッソスの姉妹たちは、ナイアスと呼ばれる水の精霊です。
彼女らは彼の死を嘆き悲しみ、光り輝く髪を切っては、遺体の上に置きました。

また遺体を焼く薪(たきぎ)を積み上げ、燃え上がる松明(たいまつ)を振り、棺台を作りました。

スイセンの花が咲く
ところが遺体のあった場所を見ると、何とナルキッソスの遺体が消えていたのです!

そしてその代わりに、愛らしい一輪の花が生えていました。
-- 黄金色と白色で、白色が黄金色を囲っている、あの水仙の花です。

(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo,[474],[494].


 

 

2020-09-27 08:00:00

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 6.池に映った自分を愛す


銀色に輝く泉
その昔、澄みきって銀色に輝く泉がありました(*1)。
その水は動物たちにも汚されず、限りなく清らかでした。

真昼の暑さの中、狩りに疲れたナルキッソスは水辺に横になり、のどの渇きを癒(いや)しました。

池に映った自分に一目惚れ
そして池に写った自分に魅せられた彼は、その実体のない姿を愛してしまったのです。
あまりの驚きに、顔はこわばり身動きも出来ず、彫刻のように固まってしまいました。

襲いかかる飢えや疲労による苦しみも、彼を池から引き離すことは出来ませんでした。

叶(かな)わぬ恋を嘆く
一瞬、顔を上げた彼は、両腕を差し伸べて森の樹木たちに言います。

「私の目の前のこの運命の人が、私を虜(とりこ)にしたのです。
しかし私の心を躍らせるその人を、両腕で抱くことが出来ないのです。

一体どんな不思議な思い違いが、2人の愛を邪魔しているのですか?

自分を愛していた!
そうだ、わかったぞ! 自分自身を愛していたのだ。
あまりにも私が美し過ぎたので、水面に映った自分を愛してしまったのだ。」

(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo, [407],[435].


 

 

2020-09-20 08:00:00

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 5.ナルキッソスの傲慢さと神罰


ニンフだけではない
前回のお話しでは、ナルキッソスがニンフ(エコー)を惑わせましたが、
彼の周囲では、同じような事が幾度となく起きました(*1)。

若者を侮辱したナルキッソス
そして彼女らは、ある時は山上から飛び降り、またある時は泡立つ海に飛び込みました。
ナルキッソスは、彼を愛した多くの若者を侮辱してきたのです。

彼の愛は拒絶させて!
ある時、彼に侮辱された人が、両手を天に掲げて神々に嘆願しました。
「万一、誰かを彼が愛したら、その愛を拒絶させて下さい!」

傲慢なナルキッソスに神罰を
そして、この祈りの言葉が女神ネメシスの耳に入り、
女神がその願いを受け入れたのでした(*2)。

(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo,[402].
(*2) ネメシス(Nemesis)はギリシャ神話の女神で、傲慢で侮辱的な人間に、神罰を課す役割を担います。


 

 

2020-09-13 08:00:00

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 4.そして木霊だけが残った


エコーの熱い想い
ある日、深い森で仲間達からはぐれた、ナルキッソスが大声で叫びます(*1)。
「僕のことを避けるなよ!」、「みんな集まろう!」。

これを聞くと、森に潜んでいたエコーは喜んで、「みんな集まろう!」と返しました。

しかし彼女の気持ちは高まるばかり。
すぐさま愛する彼に走り寄り、抱きつこうとしました。

突き放すナルキッソス
ところが、彼は素早く身をかわして、こう叫んだのです。

「両手を放すんだ! 抱きつかれるなんて嫌だ。
あなたなんかに触られるなら、死んだ方がましだ!」

失意のエコーがやせ細る
突き放されたエコーは深い森に逃げ込み、恥ずかしさで赤面した顔を緑の葉で隠しました。
それ以来、彼女は丘の寂しい洞窟に、隠れ住むようになりました。

しかし、失恋の悲しさに夜も眠れぬ彼女は、哀れにやせ細り骨と皮だけになりました。
彼女のあの愛らしさは、あたかもそよ風に散ったように、消えてしまったのです。

木霊(こだま)だけが残った
残ったのは骨と声だけ。 しかしその骨もまた、石に変わってしまいました。
こうして、彼女に残されたのは唯一つ 、「声」 だけでした。

この彼女の声 「エコー」は、今もなお荒野のなかで生き続けています。

(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo,[370].


 

 

2020-09-06 08:00:00

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 3.自分の声を失くしたエコー


夫の浮気に悩まされる女神ユノ
ローマ神話では最高位の女神ユノが、夫で最高神でもあるユピテルの浮気に悩まされます。
そしてこれに巻き込まれたのが、ニンフと呼ばれる美しい精霊たちの1人、エコーでした。

おしゃべりの間に夫が逃げた
おしゃべりが大好きなエコーは、女神ユノを引き留めては、話し込んでいました(*1)。
するとそのすきに、女神の夫に抱かれたニンフたちが、逃げ出してしまったのです。

だまされた女神が怒る
だまされたことに気付いた女神は、怒り狂ってエコーに言い放ちました。
「お前の舌がとめどなく動くお陰で、ニンフたちを逃がしてしまった。

その舌を役立たずにしてやろう。
お前の際限ない話しを、ずっと短くするのだ。」

エコーは他人の声をまねるだけ
女神がこう宣言した途端、エコーは激しい苦痛に襲われました。

この時以来、エコーは他人の声をまねることしか、出来なくなりました。
そして今でも、他人が話した最後の言葉を返しているのです。

(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo,[359].


 

 

2020-08-30 08:00:00

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 2.ナルキッソスの誕生と予言


予言者テイレシアス
ギリシャのアオニア地方では、どの町に行っても、予言者テイレシアスは有名人でした(*1)(*2)。
と言うのは彼の予測した事が、どれもこれも的中したからです。

そして、人の運命を予言する彼の言葉に、最初に耳を傾けたのがナルキッソスの母でした。

水の精霊の子ナルキッソス
彼女は愛らしい水の精霊(ニンフ)で、その名をリリオぺと言いました。

ある時、彼女はケピソス川であの力強い川の神、ケピソスに襲われました。
そして2人の間に生まれたのが、ナルキッソスでした。

息子は長生き出来るでしょうか?
母リリオペは愛する息子ナルキッソスを連れて、予言者テイレシアスの所にやって来ました。
彼はそのとき15歳。一人前の男のようにも、また少年にも見えたでしょう。

母は祈るような気持ちで、予言者に問いかけました。
「私の息子、この絶世の美少年は、果たして長生き出来るでしょうか?」

もしも己(おのれ)を知らずにいれば
すると盲目の予言者は、こう答えました。
「もしも己を知らずにいれば、この世で長く生きるであろう。」

予言者のこの言葉は、一見、取るに足らなく思えるでしょう。
しかし、この予言は見事的中したのでした。

後にお話しするナルキッソスを襲った悲劇、すなわち
「不思議な妄想と狂気の愛、そして非業の死。」が、それを示しているのです。

(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo,[339].
(*2) アオニア(Aonia)とは、現在の中央ギリシャ・ヴィオティア県(Boeotia)に相当する地域です。


 

 

2020-08-23 08:00:00

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【連載35】ギリシャ神話とスイセン 1.お話しのはじめに


「ナルキッソスとエコー」は超人気作
「ナルキッソスとエコー」と言うお話しは、古代ローマでも大人気だったようです(*1)。
当時の売れっ子詩人、オウィディウスの作品集「変身物語」の中でも、特に人気があったからです。

スイセン(水仙)、ナルシズム、エコー
このお話しの最後に、主人公ナルキッソスはスイセンに変身します。

しかし残ったのはスイセンだけではありません。
ナルシズム、そしてエコーと言う言葉を生んだのも、このお話しでした。

ナルシズム(自己愛)
主人公ナルキッソスは絶世の美少年で、女性たちの憧れの的でしたが、
他人を愛せない彼は、誰一人受け入れませんでした。

その彼がある日、水面に映る美しい自分の姿に一目惚れし、もはや動くことさえ出来なくなったのです。
自己愛すなわちナルシズムという語は、このお話しの主人公ナルキッソスに由来するものです。

エコー(こだま)
このお話しにはエコーと言う名の、美しい精霊(ニンフ)が登場します。
彼女はナルキッソスに近づくも、冷たく突き放されます。

落胆して洞窟に閉じこもった彼女はやせ細り、やがて消え失せてしまいます。
残されたのは彼女の声、それも「人の言葉を繰り返す声」だけでした。

山で聞こえる木霊(こだま)をエコーと呼ぶのは、彼女の声だからです。

(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (,Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo.


 

 

2020-08-16 08:00:00

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