みどりの歯科クリニック

つくば市みどりの駅の歯科

029-875-8921
〒305-0881 茨城県つくば市みどりのA70-8

ブログ紹介

上記のQRコードを携帯電話で読み取りますと医院の情報がご覧になれます。

HOME»  ブログ記事一覧»  ブドウの科学»  【連載26】ブドウの科学 8.カルメネールの祖先を探る

【連載26】ブドウの科学 8.カルメネールの祖先を探る

【連載26】ブドウの科学 8.カルメネールの祖先を探る


カベルネ・ソーヴィニヨンは、DNA解析が行われる前まで、最も古い黒ブドウ品種だろうと言われて来ました(*1)。
これと並び称せられるのが、最近注目されているカルメネールです。

ここでは、これらの品種とその祖先についてお話ししましょう。

ビチュリカ(Biturica)は ローマ時代のワイン
ローマ帝国の時代、現在のフランス・ボルドーの町は、ビチュリカと呼ばれていました。
そして、町と同じ名前のワイン、「ビチュリカ」 が当時のローマでは大人気でした。

このビチュリカの原産地は、「博物誌」の著者・大プリニウス(A.D.23-79)によると、現在のスペインでした。

カルメネールの祖先は ビチュリカかも?
現在、「プレディカート・ディ・ビチュリカ」と言う名のワインが、イタリア・トスカーナで造られています。
これは、イタリアが世界に誇るブドウ品種、サンジョベーゼをメインにしたブレンド・ワインです。

サンジョベーゼと組み合わせる品種は、ワイン名の後半部分、「ビチュリカ」が暗示しています。
そして、実際にはボルドーを代表する品種、カルメネールやカベルネ・ソーヴィニヨンが使われるようです。

このように、カルメネールやカベルネ・ソーヴィニヨンの祖先は、ローマ時代のビチュリカにまで遡(さかのぼ)るようにも見えます。

ヴィドウ(Vidure)は 黒ブドウの原種?
カルメネールは、ヨーロッパ系ブドウのなかで、最も古い品種の1つと言われています。
そして、幾つかの有名な品種の原種、と推定されています。

また、長い時間をかけて作り上げた、カベルネ・ソーヴィニヨンのクローン、とも言われます(*2)。

ところでボルドー地方では、このカベルネ・ソーヴィニヨンのクローンを、「ヴィドゥ」と呼びます。
かつてはこの「ヴィドゥ」が、ボルドー地方の全ての黒ブドウの原種、と考えられていました。

(注記)
(*1) 1996年のDNA解析で、カベルネ・ソーヴィニヨンは17世紀に生まれたことがわかりました。
(*2) クローンは、接ぎ木や挿し木により繁殖させるので、良質な個体の形質が受け継がれます。


 




 

2019-04-21 12:00:00

ブドウの科学