みどりの歯科クリニック

つくば市みどりの駅の歯科

029-875-8921
〒305-0881 茨城県つくば市みどりのA70-8

ブログ紹介

上記のQRコードを携帯電話で読み取りますと医院の情報がご覧になれます。

HOME»  ブログ記事一覧»  ホシザキユキノシタ»  【連載28】ホシザキユキノシタ 3.花弁から雄しべへ

【連載28】ホシザキユキノシタ 3.花弁から雄しべへ

【連載28】ホシザキユキノシタ 3.花弁から雄しべへ


ホシザキユキノシタとは?
ホシザキの特徴と言えば、ユキノシタに見られる下側の大きな花弁2枚が退化して、極端な場合は雄しべに変化している点です。
牧野先生は、これについて次のように説明しています(*1)。

  "Anterior 2 petals much reduced in size and not dipterous. "
  「(ユキノシタと比較すると)下側の2花弁が大変小さくなり、もはや2花弁には見えない。」

実際に咲く花は定義通り?
筑波植物園で星のように咲き誇るホシザキユキノシタを前に、その花弁に注目しました。

牧野先生の説明と比べると、変化が中途半端なものが少なくありません。

たとえば右図。下側の2花弁は、ユキノシタと比べると十分小さいが、まだまだ立派な花弁に見えます。

実は、この中途半端な花が見られるのは、この植物園だけではありません。
ホシザキユキノシタが自生する筑波山でも、同じような花が見られます。

さらに筑波山では、牧野先生の説明を越えて変化した花も、見つかっています(*2)。

たとえば、下の花弁2枚だけでなく上の3枚も加わり、合計5枚の花弁全てが、雄しべに変化した花もあるそうです。

この変化に文豪ゲーテも注目
いろいろな花で、花弁が雄しべに変化することは、古くから知られていました。

ドイツが誇る文豪ゲーテは植物の研究にも力を注ぎ、これについて、著書『植物変態論』で詳説しています(*3)。
その一部(Ⅷ.蜜腺、51)を抄訳すると、次の通りです。

「多くの植物では、花弁から雄しべへ迅速に変化する。
しかし一度に変化せず、中間の器官をつくる植物もある。
その場合も、器官の形状は少しずつ、花弁から雄しべに近づいていく。」

(注記)
(*1) Tomitaro Makino(1926):A Contribution to the Knowledge of the Flora of Japan, THE JOURNAL OF JAPANESE BOTANY, Vol.3.
(*2) HiroKen花さんぽ:(ホームページ)/野山の花アルバム2/ユキノシタ科/ユキノシタ属/ホシザキユキノシタ.
(*3) THE METAMORPHOSIS OF PLANTS, Johann Wolfgang von Goethe, Introduction and photography by Gordon L. Miller, The MIT Press, 2009.

 






 

2019-07-07 12:00:00

ホシザキユキノシタ