つくば市みどりの駅の歯科
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ギリシャ神話とスイセン
» 【連載35】ギリシャ神話とスイセン 6.池に映った自分を愛す
【連載35】ギリシャ神話とスイセン 6.池に映った自分を愛す
【連載35】ギリシャ神話とスイセン 6.池に映った自分を愛す
銀色に輝く泉
その昔、澄みきって銀色に輝く泉がありました(*1)。
その水は動物たちにも汚されず、限りなく清らかでした。
真昼の暑さの中、狩りに疲れたナルキッソスは水辺に横になり、のどの渇きを癒(いや)しました。
池に映った自分に一目惚れ
そして池に写った自分に魅せられた彼は、その実体のない姿を愛してしまったのです。
あまりの驚きに、顔はこわばり身動きも出来ず、彫刻のように固まってしまいました。
襲いかかる飢えや疲労による苦しみも、彼を池から引き離すことは出来ませんでした。
叶(かな)わぬ恋を嘆く
一瞬、顔を上げた彼は、両腕を差し伸べて森の樹木たちに言います。
「私の目の前のこの運命の人が、私を虜(とりこ)にしたのです。
しかし私の心を躍らせるその人を、両腕で抱くことが出来ないのです。
一体どんな不思議な思い違いが、2人の愛を邪魔しているのですか?
自分を愛していた!
そうだ、わかったぞ! 自分自身を愛していたのだ。
あまりにも私が美し過ぎたので、水面に映った自分を愛してしまったのだ。」
(注記)
(*1) Ovid. Metamorphoses (Translated by More, Brookes.(1922)), Book 3, 5.Narcissus and Echo, [407],[435].
2020-09-20 08:00:00
ギリシャ神話とスイセン